るぅと老犬はしばらく見つめ合いました。

「夢だからこそ思いっきり走れるんだよ」

そう言って、老犬はヨロヨロと犬小屋に戻り、小屋から顔だけだして体を休めます。

「ワシはもう歳だと言ったろう?
 現実ではもうそんなには走れまいよ。それよりも、夢の中で 若い頃のように走りたいんだ」

るぅは老犬に優しく頷きました。

『きっといい夢になる。ボク、保証するよ』

そして、るぅは大きく小さく回りながら空高く上がりました。るぅの呪文が金色の光となって老犬に降り注ぎました。

おやすみなさい…よい夢を…。
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